海外移住時、まず必要となるのが住居ですよね。基本的な情報や、アメリカで賃貸を探す際の注意点に関しては、こちらの記事を参照してください。
一方、オーストラリアで賃貸契約するためには、基本的にはinspectionといって実際の物件を直接訪れ内覧しなければなりません。従って、多くの人は実際に渡豪し、airbnbなどで短期滞在しつつ、賃貸物件を探す、といった流れになるかと思います。今回は、オーストラリアで賃貸を探す流れや注意点について解説したいと思います。
大手サイトで物件の目安をつける
物件探しの基本
まずは、オーストラリアの不動産を扱うで、物件の目安をつけます。以下が、特に有名な大手サイトです。
まずはそれぞれのサイトでアカウントを作ります。
個人的には、mapと連動して物件を探す際、Domainの方が使いやすい印象がありました。
そして、賃貸なら”rent”を選び、物件を探します。Filterをかけることも可能で、
- 住みたい土地
- 金額
- 部屋数
- トイレ・風呂の数
- 家具付き
- 駐車場
- 入居日
といった項目を設定することで、希望の物件を絞り込むことができます。
当然ですが、cityに近い方が狭く高い物件が多く、郊外に行けば広く安い物件が見つかります。これまでオーストラリアに住んだ先輩方や同僚に話しを聞くと、
家族連れであれば、郊外で広い物件に住み、職場へは車や電車で通う
単身であれば、通勤や買い物・レストランなどに困らないよう街の中心部に近い場所に住む
といった傾向にあると思います。
私の場合、比較的短期間の単身留学を考えていたので、家具付き物件を探していました。しかし、メルボルンでは家具付き物件はcityの近くにしかなく、狭い&高いで、とてもゲンナリしたことを覚えています。
いつ頃から探し始めたらよいのか
早ければ早いほど良いわけではありません。(少なくともメルボルンなど大都市は)売り手市場です。しょーもない物件であっても、驚くほど簡単に先に契約されてしまいます。数ヶ月前にサイトで目ぼしい物件を見つけても、いざ渡豪し下見(※オーストラリアでは基本的にinspectionといって契約前に実際に訪れ下見することが義務付けられています)する時にその物件が残っていることはまず無いでしょう。
ですので、私的には、渡豪の1〜2週間前で十分です。もしかすると数日前でも良いかもしれません。物件は頻繁に更新されるため、実際に渡豪しinspectionに行ける数日前でないと、どれだけ苦労して探しても意味がありません。
注意点
その①:賃料の表記は “per week”
日本でもアメリカでも、通常の家賃は月計算で表記されますよね。しかし、オーストラリアでは週計算で書かれています。
だからといって、家賃を毎週支払わなければならない訳ではありませんが、なぜか表記はper weekです。従って、月々の家賃はその4倍(プラスα)となります。
その②:”Unfurnished”は、本当に家具なし
アメリカに住んだことのある人は、間違いやすいので注意が必要です。アメリカではunfurnishedの物件であっても、基本的には電子レンジと冷蔵庫は備え付けてあります。
しかし、オーストラリアのunfurnishedは、文字通り何の家具もありません。”Partially furnished”と書かれていない限り、すべての家具を自分で揃えることになります。
その③:Bond
いわゆる、「敷金」のことですね。家賃一ヶ月分程度のbondを契約時に支払うことを要求されます。何も問題なければ退去時に返金されます。
日本では、敷金は様々な理由がつけれられ、悲しいくらいに少ない金額しか戻ってきませんよね。
私はオーストラリアからまだ退去していないのでわかりませんが、知り合いの話だと、bondはしっかりと返金されるとのことでした。
ちなみに、私はアメリカのオハイオとボストンにそれぞれ1年程度住んだことがありますが、どちらも退去時に全額戻ってきました。
もちろん、綺麗に使うことが大前提です。何かを壊したり修理が必要になると、そのbondから支払われますのでご注意を。
Inspectionの予約
Websiteで申し込み
オーストラリアでは、基本的にinspectionといって、契約前に実際に物件を訪れ下見・内覧することになっています。そのため、希望の物件に幾つか目安をつけたら、inspectionを申し込みまなければなりません。上で紹介したどちらのサイトでも、簡単にinspectionを申し込むことができます。
前述した通り、早め早めに物件を探しても意味がありません。私の場合、オーストラリアに向かう飛行機の中で、inspectionの予約をとっていました。
Inspectionの日時は決まっている
日本やアメリカでは、直接不動産を訪れ、物件を見せて欲しいと言えば大抵はその場で案内してくれますよね。しかし、オーストラリアは(少なくともメルボルンは)違います。オーナーや不動産側がinspectionの日時を決め、その時間に興味のある人が一斉に当物件を訪れます。
逆に言えば、同じ物件に興味のある人がある程度集まらなければ(inspectionの申し込みがなければ)、inspectionを行わない不動産もあるということです。完全に、「上から」ですよね。
Inspection & application
いざinspectionへ
サイト経由でinspectionを申し込むと、不動産側からメールで連絡がきますので、その時間に合わせて物件を直接訪れます。
何度も申し上げている通り、メルボルンなどは不動産の売り手市場です。酷い物件であっても、簡単に契約者が現れます。良い物件になると、同時に多数の内覧者が訪れ、不動産側が契約者を選ぶ状況になります。
ですので、inspection時にはできるだけ好印象を与えておきましょう。すなわち、しっかりと契約しお金が支払える、問題を起こさない真面な人物であるのアピールが必要です。準フォーマルな格好で訪れ、社会人であればその勤務先やポジションなどをinspection時にそれとなく伝えることも良いかもしれません。
オーストラリアは南半球です。太陽が東から昇り西に沈むのは同じですが、日は北から射すのでご注意ください。私はこの事に気づくのに、住んでから1週間くらいかかりました。
申し込み、そして契約へ
気に入った物件があれば、申し込みを行います。自分の所属の証明や、所属先の責任者などの情報も必要です。早い者勝ちではありますが、複数希望者がいる場合はそれらを元に選ばれることもあるので、良い印象を与えておきましょう。
審査が通れば、無事契約です。日本やアメリカと同じく、最初に家賃や敷金にあたるbondを支払います。
渡豪から契約するまでにどのくらい日数がかかるのか
もちろん、ひとそれぞれだと思います。
私の場合は、オハイオに留学した際も、メルボルンに留学した際も、どちらも渡米・渡豪後より物件を実際に見てまわりましたが、どちらも渡米・渡豪後1週間以内に契約を交わすことができました。
先に留学していた方々の話で、2週間あれば大丈夫という話でした。私の場合も、職場のオリエンテーションが始まる2週間前に渡豪し、住居探しなどの生活のセットアップを行いました。
さいごに
おそらく、住居探しは留学時に最も大切かつ優先度の高い事項でしょう。家族連れの場合は、兎にも角にも家族がhappyであることが最優先です。自身の留学の質は、家族のhappyさに比例するといっても過言ではありません。そのためには、住居は慎重に選ぶ必要もあります。
一方、海外で日本のような物件に出会うことなどありません。そこは海外、諦めも大事です。短期間であれば尚更、留学先の文化を楽しむという意味でも、あれこれ悩みすぎずに決めてしまうのも大事かと思います。
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