小児心臓麻酔– category –
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小児肺移植の術中管理
麻酔準備に関しては『小児肺移植の適応と麻酔準備』参照。 【手術操作】 切開・アプローチ法 両側肺移植の場合、胸骨横断切開による前外側開胸(bilateral anterolateral thoracotomies with transverse sternotomy、いわゆる、"clamshell thoracotom... -
小児肺移植の適応と麻酔準備
【疫学】 2016年のInternational Society for Heart and Lung Transplantation (ISHLT) Thoracic Transplant Registry Reportによると、世界の41施設で、年間100以上の肺移植が小児に対して施行されている1)。しかし、多くの施設(85%;35施設)では年間4... -
小児の区域麻酔:用量と合併症
【総論】 Pharmacokinetics and pharmacodynamics 局所麻酔薬はアミド型とエステル型に分類される。アミド型では、bupivacaine, ropivacaine, levobupivacaineが多く用いられる。Ropivacaineの力価はbupivacaineやlevobupivcacaine他と比べてやや低く、効... -
麻酔中の小児と脳波
【神経細胞の活動電位と振動】 脳波と分類 神経細胞の活動は細胞外活動電位を発生させ(spiking activity)、その集合は振動(oscillation)性の局所集合電位(local field potentials)となり神経回路内や神経回路間の伝達や調整に寄与している。大脳皮質... -
小児の心筋保護液
以下、小児の人工心肺で用いられる心筋保護液について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき項目を解説します。小児の人工心肺については、『人工心肺(CPB)と体外式膜型人工肺(ECMO)』『人工心肺と管理①〜希釈・流量・体温・血ガス〜』『人工心肺と管理②... -
人工心肺と管理②〜MUF・血糖・ステロイド〜
人工心肺中の管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。前編である『小児の人工心肺と管理①〜希釈・流量・体温・血ガス〜』と合わせて参考にしてください。 【血液濾過】 MUFとCUF 血液濾過(hemofiltration)とは、限界濾過(ult... -
寄稿:小児心臓麻酔の理論と実際
●総説:小児心臓麻酔の理論と実際(PDF)※木村聡・他. 臨床麻酔, 2023年4月号Vol.47No.4. 通巻574号 ⇒先天性心疾患の目次へ -
小児の人工心肺と管理①〜希釈・流量・体温・血ガス〜
以下、人工心肺中の管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【回路】 ポンプ(ローラー型と遠心型)・人工肺については、『人工心肺(CPB)と体外式膜型人工肺(ECMO』を参照。 【プライミングと希釈】 ヘマトクリット 成人回... -
小児心臓麻酔のモニタリング
以下、小児心臓麻酔に使用される主なモニタリングについて、麻酔科医・集中治療医が把握すべき項目を解説します。 【】 動脈圧ライン 小さな患児の動脈圧ライン挿入部位は,橈骨動脈や大腿動脈が選択される。上腕動脈は末梢側へ血液を供給するが,側副血行... -
Van Praagh分類と右胸心
先天性心疾患では、左房や左室が必ずしも左に、右房や右室が必ずしも右にあるわけではありません。それぞれの形態学的特徴があるため、右にあっても左房や左室であることは多々あります。そのような複雑な先天心を分類する方法の一つに、1960年代にボスト...