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解剖・分類
Criss-Cross Heart (CCH)は、胎児期初期に心臓が捻れる(twisting)ことで、房室結合(心室への流入路)が交差している先天性心疾患である。心尖部から見た捻れの方向により、時計回り(clockwise)と反時計回り(counterclockwise)に分けられる1)。心房と心室の結合(AV connection)や心室と大動脈の結合(VA cpmmectopm)は、正常な一致(concordant)と不一致(discordant)があり得る2)。また、心室の位置関係は、横並び(side-by-side)と上下(superior-inferior venticles)がある2)。心室が上下にある場合は、心室中隔が水平方向に位置する。
代表的な組み合わせとして、以下のようなタイプが挙げられる3)。
- 例①:心房と心室との結合が正常(AV concordant)で、時計回りに回転。形態学的右室が上、形態学的左室が下に位置する(superior-inferior venticles)(下図)。
- 例②:心房と心室との結合が異常(AV discordant)な状態で、反時計回りに回転する。結果的に、形態学的右室が上、形態学的左室が下に位置する(superior-inferior venticles)。

CCHでは心室が上下に位置することが多いため、Van Praagh分類によってどのように表現するか混乱しやすい。Van Praaghによると、右手掌が心室中隔、右親指が流入路、右示指が流出路に位置する場合にはD-loopと表現する。従って、上図のようなCCHは、L-loopではなくD-loop、つまり{S, L, L}ではなく{S, D, L}と表現できる4,5)。
病態生理・方針
CCHの多くは、内臓逆位、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、大血管転位症、右室低形成、両大血管右室起始症といった様々な心奇形を伴う1)。そのため、CCHの臨床像は多岐にわたり、病態生理や方針もそれぞれの合併心奇形に依存する1)。
チェック項目
- 心房の位置:CCHでは内臓逆位が合併しうる2,3)。
- 心房と心室の結合:AV concordant、AV discordant、double inletがありうる2,3)。
- 心室と大血管との結合:VA concordant、VA discordant、double outletがありうる2,3)。
- 心室の位置関係:多くはsuperior-inferior3)。
- 大血管の位置関係:大動脈と肺動脈の位置関係は様々2)。
上下に位置する心室。左房から左室、右房から右室へ血液が流入しているが、房室間は交差しており一画面に捉えるのは難しい。
周術期管理
麻酔管理や周術期管理は、合併した心奇形に依存する。
References
- Jiménez LPM, et al. Int J Cardiovasc Imaging. 2025 Jan;41(1):3-14. PMID: 39614030.
- Manuel D, et al. Indian Heart J. 2018 Jan-Feb;70(1):71-74. Mar 23. PMID: 29455791.
- Li S, et al. J Perinatol. 2013 Feb;33(2):98-102. PMID: 22555779.
- Araoz PA, Reddy GP, Thomson PD, Higgins CB. Images in cardiovascular medicine. Magnetic resonance angiography of criss-cross heart. Circulation. 2002 Jan 29;105(4):537-8. doi: 10.1161/hc0402.100462. PMID: 11815440.
- Nielsen JC, Parness IA. Anatomy of a criss-cross heart. Circulation. 2002 Aug 27;106(9):e41. doi: 10.1161/01.cir.0000028401.92437.20. PMID: 12196351.
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