2020年– date –
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小児心臓麻酔〜各論〜
部分/完全肺静脈還流異常症の周術期管理
以下、部分/完全肺静脈還流異常症(Partial and total anomalous pulmonary venous return: PAPVR/TAPVR)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 PAPVRでは、肺静脈の一部が右房や右房へ還流する... -
小児心臓麻酔〜各論〜
大動脈縮窄症の周術期管理
以下、大動脈縮窄症(Coarctation of the aorta: CoA)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 CoAは、大動脈管腔の狭窄であり、左鎖骨下動脈開口遠位部にある動脈管付着部が最も多い1)。部分的な... -
小児心臓麻酔〜各論〜
純型肺動脈閉鎖の周術期管理
以下、純型肺動脈閉鎖(Pulmonary atresia with intact ventricular septum: PA/IVS)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖】 胎生期の右室流出路閉塞性病変により、三尖弁、右室、冠動脈の異常形成が引... -
小児心臓麻酔〜各論〜
左心低形成症候群とNorwood手術の周術期管理
以下、左心低形成症候群(Hypoplastic left heart syndrome:HLHS)とNorwood手術の血行動態・周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【解剖】 HLHSは、左室が低形成となる一連の疾患を指し、上行大動脈や大動脈弓は低形... -
小児心臓麻酔〜各論〜
両大血管右室起始症の周術期管理
以下、両大血管右室起始症(Double outlet right ventricle: DORV)の血行動態・周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【解剖・分類】 DORVでは、両大血管が完全にもしくは主に右室から起始しており、ほぼ全ての患者がVS... -
小児心臓麻酔〜各論〜
心室中隔欠損症の周術期管理
以下、心室中隔欠損症(Ventricular Septal Defects: VSD)の血行動態・周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【解剖・分類】 VSDの分類方法は、幾つか存在するが、その一つを紹介する。大動脈下型のI型、膜性部周囲型の... -
小児心臓麻酔〜各論〜
完全大血管転位の周術期管理
以下、完全大血管転位の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【解剖・分類】 完全大血管転位(uncorrected TGA)は、d-TGAとも呼ばれる。右房と右室、左房と左室の関係は正常(AV concordance)であるが、心室と動脈に... -
医療統計と疫学
欠損値(missing value)の種類
実際のデータを扱う際、ほぼ確実に欠損値(missing value)というものが存在します。全てのデータが完全に揃っているということは、扱うデータが大きければ大きいほど非現実的となります。 では、欠損値がある場合、単にそのデータを除いて解析しても良い... -
オーストラリア生活情報
オーストラリアの住居の見つけ方
海外移住時、まず必要となるのが住居ですよね。基本的な情報や、アメリカで賃貸を探す際の注意点に関しては、こちらの記事を参照してください。 一方、オーストラリアで賃貸契約するためには、基本的にはinspectionといって実際の物件を直接訪れ内覧しなけ... -
医療統計と疫学
Kaplan-Meierの生存曲線をRで理解する
生存解析をする上で欠かせない"Kaplan-Meier(カプランマイヤー)"。もはやその方法(Kaplan-Meier estimator)を用いるのに、元文献を提示しなくても良いほどメジャーなものになりました。今回は、そのKaplan-Meierの理屈をRとともに解説したいと思います...