小児心臓麻酔– category –
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小児心臓麻酔〜各論〜
先天性心疾患の酸素需要と酸素供給
先天性心疾患患者であっても、成人と同様の生理学的概念を適応できますが、小児、特に新生児の心臓は成人のそれとは異なる特徴が幾つか存在し、その管理に関わる医療従事者は先天性心疾患特有の生理学を把握しておく必要があります。今回は、先天性心疾患... -
小児心臓麻酔〜各論〜
Shone複合の周術期管理
以下、Shone複合(Shone's complex)の周術期管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 Shone’s anomalyやShone’s complexと呼ばれ、僧帽弁弁上輪、僧帽弁のパラシュート型変形、大動脈弁下狭窄症、大動脈... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児における僧帽弁狭窄症と三心房心の周術期管理
以下、小児の僧帽弁狭窄症(Mitral stenosis: MS)と三心房心(Cor triatriatum)の周術期管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 先天性孤立性僧帽弁狭窄症は稀で、Shone症候群といった左心系形成異常症... -
小児心臓麻酔〜各論〜
人工心肺(CPB)と体外式膜型人工肺(ECMO)
以下、人工心肺(Cardiopulmonary bypass: CPB)と体外式膜型人工肺(Extracorporeal membrane oxygenation: ECMO)について、その違いを中心に、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 ※ECMOに関しては、『小児のECMO〜総論〜』と『小児のE... -
小児心臓麻酔〜各論〜
右室二腔症
以下、右室二腔症(Double-chambered double ventricle: DCRV)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 右室二腔症(Double-chambered double ventricle: DCRV)は、右室が近位側の高圧chamberと遠... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児の肺高血圧症
以下、小児の肺高血圧症に関し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。急性の肺高血圧緊急症(PHクライシス/PH クリーゼ)に関しては、こちらをご覧ください。 【定義】 胎児循環において肺血管抵抗は高いが、出生後の肺胞換気に伴い、生後2... -
小児心臓麻酔〜各論〜
ファロー四徴症術後の肺動脈逆流症
今回は、ファロー四徴症(Tetralogy of Fallot: TOF)根治術後の合併症の一つである、肺動脈逆流症と肺動脈弁置換術について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。小児期のTOFと、その姑息術や根治術に関しては、こちらをご覧ください。 ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児の挿管チューブと片肺換気
【小児の死腔】 小児の解剖学的死腔は大きく、麻酔回路の追加の死腔やコンプライアンスの高い蛇管は、有効な換気量を大きく減少させる。そのため、特に体格の小さな患児では適切な人工鼻や麻酔回路を使用する必要がある。 【カフありとカフなし】 成人では... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児心臓とマグネシウム
今回は、小児心臓血管外科患者に対する、マグネシウムに関する周術期管理について考えてみたいと思います。 【マグネシウムの総論】 生体内のマグネシウムの殆どは細胞内に存在し、細胞外に存在するマグネシウムは全体の1%以下しかない。細胞外のマグネシ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児のECMO〜各論〜
以下、小児のextracorporeal membrane oxygenation (ECMO)の各論として、単心室系の疾患に対するstage毎のECMOのstrategyや注意点について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します(総論については、『小児のECMO〜総論〜』をご覧ください)。...