Visa 407の申請手続き〜その①

今回は、International Medical Graduates (IMG)が、Limited Registrationを通してオーストラリアのvisa 407 (training visa)を申請するまでの流れを書き記したいと思います。

申請は、大きく分けて4つのstageに分かれます。そして、面倒なことに、それぞれのstageで書類を処理する団体が異なります。

Stage 1: Australian Medical Council (AMC)とElectronic Portfolio of International Credentials (EPIC)

Stage 2: Specialist Medical College

Stage 3: Australian Health Practitioners Regulation Agency (AHPRA)

Stage 4: Department of Home Affairs

それぞれのstageが完了しなければ次のstageには進めません。ここでは、Stage 1からStage 3まで解説します。

目次

Stage 1: Primary Source Verification

まずは、Electronic Portfolio of International Credentials (EPIC)のアカウントを作成し、EPIC IDというものをgetしなければなりません。

このサイトで住所や出身校などを入力し、写真やパスポートをJPEG形式でuploadし、最後に$125支払います。EPIC IDができるのに2,3日かかります。

私の場合、約1週間してやっとメールが送られてきました。メールに従い、ECFMGのuser nameとpasswordを変更します。

次にAustralian Medical Council (AMC)のportfolioを作成します。EPIC IDがないと完成することができないため、EPIC IDを伝えるメールが来てからこのプロセスに進みましょう。

自分の生年月日や住所、卒業大学などを記入し、最後に$500程度支払います。ここでまた数日待ちます。数日後、AMC candidate numberの通知があり、次のステップに進めます。

Stage 2: Short term training a medical specialty

Stage 2では、AAMC-30というapplication formを作成します。

おそらく、勤務先からどのように書けばよいか詳細の指示がありますので、そちらにしたがって記載すれば良いと思います。ちなみに、この申請書と共に

などが必要となりますので、集められる書類は予め集めておいたら良いと思います。資格の英訳などは、こちらを参考にして下さい。

また、”Certified copy“というのがポイントで、コピーを提出する場合はそれぞれが原本のコピーであることを公証サービスや大使館などで証明してもらわなければなりません。詳細はこちらをご覧ください。

Stage 3: Limited Registration

こちらも、勤務先から書き方の指示があると思います。ここでは、ALPS-30という書類を作ります。ここでは、

自分がAHPRAへ送付

  • Certified copy of your primary medical qualification:卒業大学からの学位記の英訳(のcertified copy)
  • Certified copy of evidence of internship completion:臨床研修修了登録書の英訳(のcertified copy)
  • Certified copy of your specialist qualification (if you have one)
  • Up-to-date CV (this must be signed and dated to confirm currency)
  • International Criminal History Check (ICHC): Both the reference page and results
  • Certified copy of your English language competency evidence: ex. IELTS results – if English language test pathway

それぞれの団体からAHPRAへ直接送付

  • Certificate of Registration Status (CRS) or a Certificate of Good Standing (COGS)

などが必要となります。特にこのAHPRA関連については注意が必要ですので、こちらの記事も参照してください。

ちなみに、International Criminal History Check (ICHC) は、提出先のAHPRAが認めている団体に依頼する必要があります。こちらのwebsiteのように、Fit2workかAIS Internationalという2つの団体が選択肢にあるようです。私の場合はアメリカ在住歴があったため、日本とアメリカでICHCが必要でしたが、Fit2workの方が少しは手続きが簡単だったのでそちらを選びました。それでも最近10年間で住んでいた住所とその日付を全てを記載しなければならないため、かなり面倒です。計2つのICHCを発行してもらうのに、計$350支払いました。あとはFit2workがAHPRAに直接ICHCを送付してくれます。

このstage 2とstage 3で集めた書類は、勤務先にまとめて送付し、勤務先がstage 2の書類をSpecialist Medical Collegeへ、stage 3の書類をAHPRAに提出してくれます。

ここまでのstageが全て完了して初めて、stage 4のVisa申請に進めます。Stage 2とstage 3の書類を提出して1-2週間程度したら、stage 4のためのinstructionが書いてあるメールが届きますので、それまでしばらく待ちます。Stage 4は別途解説しますね。

まとめ

Stage 2とstage 3だけでも、相当な書類が必要になります。この記事だけでなく、リンク先にどのようにそれぞれの書類を集めたら良いのか解説していますので、合わせてご覧ください

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