海外留学前に必要な手続き

海外に留学する前の必要な手続きをまとめました。アメリカ留学の経験を元に書いていますが、日本国内の手続きなので、他の国への留学も大体同じだと思います。

航空券の手配

もしものことがあるので、VISAの申請がおりてから予約した方がよいでしょう。

よく話題になるのが、片道航空券か往復航空券か、どちらを購入するかという問題。片道航空券より往復航空券の方が安いことがあるので、往復航空券を購入し帰路は捨てたいですよね。

ただ巷では、往復航空券を購入し往路しか乗らなかった場合、賠償金が発生するという噂を耳にします。本当なのでしょうか?

すみません。正直わかりません。ただ、周りの留学生には、往復航空券を購入し帰路を捨てている人は何人か見かけました。大丈夫だとは思うのですが、責任はとれません。。

あと、格安往復航空券の中には、1年間有効というものもあります。1年以内に帰ってくる(または一時帰国する可能性がある)場合は、考慮にいれてもよいかもしれません。帰国の日程は、(1年以内であれば)後日変更できるので大丈夫です。

VISAの申請

これは、国によって手続きが様々です。渡米1回目は研究留学だったのでJ visa、2回目は大学院生だったのでF visaを取得しましたが、手続きがやや異なりました。現在はオーストラリアへのvisa申請をしていますが、その手続きがアメリカと全く異なっています。

ワクチン接種

留学に際し様々なワクチン接種を求められる、または抗体の存在を証明を求められることがあります。海外の小児期のワクチン計画は日本とは異なる上、日本生まれのある年代の人は特定のワクチン接種が行われていないこともあるので注意が必要です。

海外渡航ワクチン」と検索すれば、専門の機関が見つかりますので、自分が必要とされているワクチンについて、そこで問い合わせてみると良いです。

医師賠償保険

MDの方は、(たぶん)医師賠償保険に入っていると思います。こちら、解約すると、たとえ契約時の事故であっても保証されません。すなわち、留学前の臨床であっても、振り返って訴訟をおこされた場合、解約していると無力になってしまいます。ですので、今後移住を考えてもう日本には戻ってこないなど、よっぽどのことがない限りは、契約を継続しておいた方が良いかと思います。

学会へ住所変更を通知

専門医の維持に必要な点数を数える期間として、留学中は免除されることが多いです。すなわち、資格や認定の有効期間が延びる、ということです。それぞれの学会に確認しましょう。

郵便物転送依頼

郵便局に行き、実家などに郵便物を転送してもらえるよう手配しておきましょう。

確定申告

次の確定申告時に日本に居ないことが予想される場合は、代理人を立てることができます。その場合、予め税務署納税代理人を立てる旨を申請する必要があります。

また、確定申告自体は遅れても構わないため、帰国した時に申告することも可能です。

住民票:住民税・健康保険・年金

まずは、留学期間が1年未満か1年以上かで異なります。1年未満の場合は、たとえ海外転出届を提出していたとしても住民税が発生します。海外転出届を提出し、1月1日時点で海外に居住していたとしても、その前に住んでいた日本の居住地に住民税を支払う必要があります。

留学期間が1年以上の場合は、役所海外転出届を提出していれば住民税は発生しません。1月1日に日本国内に居住していなければ、次の年の住民税を支払う義務はありません。ですので、12月31日までに出国すればお得、という考えもあるでしょう。

住民票が日本にない期間は、健康保険や国民年金への加入義務はありません。各自、そのメリット・デメリットを考えて決めたらいいと思います。支払う場合、親族などその代理人を立ててください。ただし、どちらも帰国後に遡って支払うことができるため、留学前に決めなくても良いかもしれません。

その他

住居の解約、電気・ガス・水道の解約、携帯電話の解約、クレジットカードの住所変更、インターネットの解約などなど、国内の引越しと同様の手続きは必要です。

 

留学前の手続きで「これはどうなの?」という質問があれば、「問い合わせ」からご連絡ください。

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