犯罪経歴証明書(Criminal Record Check)の取得方法

海外で働くためのvisaを申請する際、自分に犯罪歴がないことを証明しなければならない場合があります。”Criminal record check“や”Police clearance“と呼ばれるますが、今回はその申請方法について解説します。

ちなみに、オーストラリアのvisa 407申請に必要なInternational Criminal History Check (ICHC)は、(今回のcriminal checkと異なり)民間のサービスで簡単に申請できます。詳細はこちらをご覧ください。

目次

それぞれの国で申請

まず、これまで住んだことのあるそれぞれの国で申請しなければなりません。もしかするとvisaによって差があるかもしれませんが、オーストラリアに行く際に求められたcriminal checkは、「最近10年間で、12ヶ月以上連続して住んだことなる国」で必要と書いてあります。

日本なら

もし上記の条件で日本のみ申請が必要な場合は、最寄りの県警に電話して聞いてみましょう。私の場合、県警に電話したところ、鑑識センターという部署にまわされ、いろいろと手続きについて教えてもらいました。渡航する国によってその手続きは異なるようですが、私の場合は、

・申請途中のVisa 407(ただし、就職先の施設から、雇用や採用を証明する書類があれば、そちらで代用してくれます)

・パスポート

・収入証紙750円分:警察署などで購入できます

・現住所を証明するもの:免許証や郵便物など

以上を準備して鑑識センターに持っていくと、指紋を採取され犯罪歴がないかチェックされたのち、その証明書を発行してくれました。所要日数は約10日です。

アメリカなら

Federal Clearance

もし、最近10年間に日本以外の国に12ヶ月以上住んだことがある人は、追加でその国でもCriminal records checkの申請が必要になります。

私の場合、オハイオとボストンにそれぞれ1年以上住んだことがあったため、アメリカでの犯罪歴の有無を証明してもらわなければなりませんでした。申請先はFBIで、”Identity History Summary Checks”というのを発行してもらいます。申請はこちらのリンクから行いますが、申請には”Standard fingerprint form (FD-258)“というのが必要です。日本語では”指紋カード“などと訳されますが、自分の指紋カードを作成し、FBIに送らなければならないということです。

申請方法は、郵送とオンラインがありますが、どちらにしろfingerprint formは郵送しなければなりません。

ざっとインターネットで検索しましたが、

といった民間の業者が、このようなFBIに提出可能なfingerprint formを作成できると謳っていました。私は、Fingerprint Roomを選びました。

一つ目の理由は値段です。R and Iが30,000円、法科学鑑定研究所が34,800円でしたが、Fingerprint Roomは20,000円でした。

二つ目は、その営業所の場所です。R and Iと法科学鑑定研究所が東京にしか営業所がなく、出張サービスを利用しないのであれば東京まで行き指紋を採取しなければならないのに対し、Fingerprint Roomは大阪にも営業所があり、西日本在住の私としてはありがたかったからです。

三つ目は、FBIとのやりとりです。申請には、fingerprint formだけでなく、様々な他の書類(といっても、パスポートのコピーだったりcovering letterだったりですが)が必要になります。Fingerprint Roomは、全て込みで35,000円(税抜き)払えばこの申請を代理で行ってくれます。申請書類は十分自分で揃えられる範囲ですが、私の場合は非常に急いでいたこと(なぜかFingerprint Roomは郵送ではなくオンラインでFBIに指紋を送ることができる”ツール”を持っているらしい⇒書類が手元に届くのが早い。私の場合はたったの6日(!)でFBIから書類がemailに添付される形で届きました)、自分自身が忙しかったことなどから、こちらのサービスを選びました。

ちなみに、このfingerprint formですが、インターネット上では、公的機関は発行してくれないという噂があります。私もそれを信じて自分で確かめず、上記の民間業者にお願いしてしまいました。しかし、私が利用したFingerprint Roomのスタッフによると、どうやら都道府県によっては警察署が発行してくれることもあるようです。それぞれの都道府県の警察署に確認してみると良いでしょう。

ただし、同スタッフによると、日本の警察署で発行したfingerprint formは、指紋が結構雑なこともあり、FBIに断られることもあるようです。確かに私が利用した業者では、何度も何度も納得のいく指紋になるまで何度も採取し直し、計1時間以上かかりました。

State Clearance

実は私の場合、もう一つ犯罪経歴のチェックが必要でした。それは、アメリカ政府ではなく、州発行のPolice clearanceでした。最近12ヶ月の間に、3ヶ月以上アメリカに住んでいたことがある場合に必要とのことでした。

なんと面倒なことでしょう。Visa申請数ヶ月前まで、ボストンに住んでいた私は、マサチューセッツ州にも申請しなければならないんです。しかも、私はボストンで運転免許証を所持していなかったため(なんらかのIDがあれば、onlineで申請できます)、申請は郵送で行わなければなりませんでした。

参考までに。こちらのリンクに、郵送の申請方法が書いてあります。この申請フォームに記載し、お金を払い公証人に公証してもらわねばなりません。

同封しなければならない$25も、現金不可、personal check不可です。Money orderやbank issued checkでなければならず、こちらの発行もかなり面倒です。

さいごに

アメリカに住んだことあるばっかりに、オーストラリアのビザ申請が人数倍面倒なことになってしまいました。あと3ヶ月でオーストラリアでの研修がスタートするので、ビザが間に合わないかもしれません。

私と同じような境遇の人は、ビザ申請が遅れないよう、予め上記の手続きをしておくことをお勧めします。

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