タイトルは「ハーバード」とひっくるめて書いていますが、志望する大学(院)によって必要とされる英語力は全然違うと思います。私は公衆衛生学大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health: 通称HSPH)でしたので、HSPHに合格するために必要な英語力について書こうと思います。
Programによって異なる英語力
またどこかで説明しますが、公衆衛生学といってもその内訳は様々です。HSPHもその例外ではありません。ただ、私的には「discussionで何かを作り上げていく」programと、「座学中心の」programに大別されると思っています。
もちろんグレーゾーンはありますし、どちらのかの能力が全く必要でないことはあり得ません。
1. Discussion中心のprogram
Global Health, Health and Social Behavior, Health Management, Health Policy, Occupational and Environmental Healthといったprogramは、授業自体がclass内でのdiscussionが中心になりますので、比較的高い英語力が必要とされます。
必然的に、これらのprogramに合格するためには高い英語のスコアが必要となります。Web上の受験資格であるTOEFL 100というのは当たり前で、PhDに至っては110でもまだ低いなどと言われています。
2. 座学中心のprogram
それに対して、Epidemiology, Quantitative Methods, Clinical Effectivenessといったprogramは、疫学や統計が中心ですので、スライドを用いた講義形式のことが多く、授業も言葉の論理や数字さえ理解できれば何とかなることが多いです。
英語能力の受験資格は他のprogramと同じはずですが、実際に行ってみるとTOEFL 100をクリアしてないで合格している人もいました。それって受験できるの?と思うかもしれませんが、そこはアメリカです。やる気と熱意、コネクションなど他で何とでもカバーできる国です。
もし疫学や統計に興味があって英語のスコアで苦しんでいる人がいたら、参考にしてください。
ちなみに私の場合
私のprogramはCLEでした。IELTSでのスコアが、R 7.5, L 7.5, W 6.5, S 6.0でOverall 7.0の時に受験しました。
合格はしましたが、writingやspeaking、GREの英語のスコアの低さからなのか、渡米までに各自でESL (English as a Second Language)のクラスを受講し、その証明書を提出しろと言われました(いわゆる条件付き合格)。私は英語の先生に頼んで個人レッスンを行ってもらい、証明書を提出してから渡米しました。しかし、同様の条件付き合格であった同期の一人は、そのまま何もせず渡米し、programが開始した後に並行してESLも受講していました。アメリカって、本当に何でもアリなんですね。
いかがでしょうか。もちろん英語の試験をクリアするために頑張ることも大切ですが、自分の行きたいprogramによってもボーダーは変わりうるので、こちらを参考にしていただければと思います。
コメント
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[…] このスコア、純日本人にとっては簡単にクリアできるものではありませんよね。しかし、「ハーバード合格に必要な英語力」で記事にしましたように、もしかするとこの点数をクリアしなくても受験、合格できるかもしれません。最も大切なのは「熱意」ですので、諦めないでadmission officeに聞いてみてください。 […]