IELTSのlistening

久々のIELTS関連記事ですね。Reading, Speaking, Writingはそれぞれ記事にしましたので、今回はlisteningについて私の経験をシェアしたいと思います。

目次

0点からのスタート

今から約4年前、留学に興味が出始め、初めてIELTSを受験しようとした矢先のことでした。まずは腕試しとばかりに、Cambridgeが出版している公式のIELTSの試験問題集を解くことにしました。

我が家でドキドキしながらlisteningのCDを流し始めた時のことです。

「ん???何言ってるか全くわからないぞ??」

文字通り、言っていることがさっぱりわからないのです。とりあえず最後までやってみようと30分間、part 1からpart 4まで聞き続けました。しかし、

「???やっぱり全然わからない。。。」

そして、気づいたらCDが終わっていました。結果は

0点

本当です。0点だったんです。40問ありますが、1問も正解していませんでした。

自慢じゃないですが、これまでの人生、0点はとったことはありませんでした。ショックでしたね。留学を夢見て意気揚々としていた矢先に、現実を突きつけられ、どん底に突き落とされた気分でした。

考えてみれば、以前英検3級も面接で落ちたことがあります。そうです。私、英語のlisteningが苦手だったんでした。

そう思い、必死で勉強し始めました。

まずは基礎

なにはともあれ、基本的なlistening能力がなければ話になりません。どうやれば、私のようなRとLの聞き分けもできない純粋な日本人が、listening能力を上げることができるのでしょうか。

私が実践したlistening勉強法は、以下の通りです。

  1. アメリカのドラマを観る
  2. 海外のニュースを見る
  3. ヒアリングマラソン
  4. 洋楽を聴く

では、一つ一つみていきましょう。

アメリカのドラマを観る

Friends

最も何度も何度も見たのは、「Friends」というドラマです。1994年から2004年まで放送された、ニューヨークを舞台とした、言わずと知れた超有名コメディードラマです。全部で10 seasonsあり、物語として繋がってはいますが、一回一回のepisodeが20分程度と短く、どのepisodeを見ても理解できるのが良いところです。

出演者の英語もわかりやすいですし、本場の英語に近いといいますか、いわゆる「口語」を理解する、格好の教材だと思います。

私の場合、初めはネットでいろんな場面を観て勉強していたのですが、あまりにも面白いため、全シーズンをDVDで買ってしまいました。そして、何度も何度も繰り返し観ていたので、音声を聞くだけで場面が思い浮かび、次にセリフまで口ずさめる程にまでなってしまいました。

Desparate Housewives

次によく見たドラマは、「デスパ」ことDesparate Housewivesというドラマです。こちらも8 seasonsもあり、ミステリー的な要素もあり、コメディー的な要素もある、日本でも話題となった超人気ドラマです。

これは、そもそもは留学中に妻がハマってしまったのがきっかけで、私も一緒に観るようになりました。

ちなみに、字幕はできる限り消した方が良いです。字幕があった方が理解しやすいのはわかりますが、結局は、聞いているのではなく読んでいることになるため、リスニング力は上がりません。

字幕なしで全くわからない人は、1回目は字幕ありでも仕方ないかもしれませんが、2回目以降は字幕を消した方がよいでしょう。

Devious maid

こちらも、ミステリー的な、そしてコメディー的なアメリカドラマです。Desparate Housewivesファンであれば、おそらくこちらもハマるだろうと思うぐらい、似たようなTV showです。私が見ていた頃はまだ放送中でしたが、season 4を最後に終了してしまったという噂です。

その他

上記二つがあまりにも面白かったため、同様のドラマはないものかと探し、Friendsの後継に挙げられるBig Bang Theoryや、Desparate Housewivesと似てる(??)ともいわれるPretty Little Liarsなども見ましたが、個人的にはそこまで面白くなく、最後まで「観遂げる」ことができませんでした。

ドラマでリスニング対策することの良い点は、「勉強」という感じがしないところです。臨床の合間に、論文を読んだり書いたり、試験勉強をしたり、そんな中、ちょうど良い息抜きとして重宝しました。

海外のニュースをみる

ドラマを使って勉強することはとてもオススメですが、ある程度のまとまった時間が必要です。とは言っても、多忙な日常の中で、そのようなまとまった時間を作り出すことはそう簡単なことではありません。

しかし、私たちには朝起きて出かけるまで、風呂上がり、ご飯後など、ちょっとした時間なら結構あります。そんな細切れの時間に重宝したのが、CNNやFOXなどのアメリカのニュースです。暇さえあれば、とりあえずTVや携帯でニュースを見ていました。世界のニュースが見られる挙句に、アメリカ人がどのように物事を捉えているか、とても勉強になります。

海外のニュースを見るようになって、日本も含めどの国も、自国に都合の良いようにニュースを作って放送していることがわかります。

リスニング力向上だけでなく、視野を広げるという意味でも、他国のニュースを見ることはとても有用だと思います。

ヒアリングマラソン

アルクという会社が提供している、英語の教材です。1000時間英語を聞けば、誰でも英語が上達する、と謳っています。基本は一回一年契約です。今までしっかりとしたリスニングの勉強をしたことがない人にとっては、ディクテーションやシャドーイングといったある意味「王道」の勉強法を知ることができるので有用だと思います。

私の場合、二年間こちらの教材を使って勉強しました。

洋楽を聴く

高校や大学時代の友人も、留学時代の同僚も、小さい頃から洋楽を聴いている人は、リスニング力が高い傾向にあると思います。楽しみながら耳を鍛えるという意味では、ドラマと同じような立ち位置でしょうか。

量より質? 質より量?

とりあえず英語を聞きまくる「量」派と、ディクテーションやシャドーイングなど「質」派がいると思います。果たして、リスニング力を上げるためには、どちらの方が効果的なのでしょうか。

私的には、両方大事、です。英語をとにかく聞き続けると、耳は慣れますし、何となく言っていることがわかるような気もしますが、細かいことは理解できていません。ディクテーションやシャドーイングによって細かな聞き取りはできるようになりますが、次から次へと押し寄せる現場の英語にはついていけません。

どちらかに偏るよりは、どちらも実践した方がより効果的と思います。

ここまでやっても点数が上がらない人がいたら、おそらく後はテクニックでしょう。Readingと一緒でlisteningも所詮試験なので、テクニックがモノを言います。

Readingにしてもlisteningにしても、必ず基礎的な力が必要です。テクニックが生きるのは、あくまでその下地がある場合なのでご注意を。

そしてテクニック

IELTSもTOEFLも、所詮は英語の試験です。本当の実力というよりも、(ある程度の英語力さえあれば後は)試験対策がモノをいいます

基本的には、先に問題文を読み、答えになりそうな部分をより注目して聞くようにしましょう。慣れると、解答の部分のみが耳に入ってくるようになります。

数点だけ、補足させてもらいますと、

キーワードテクニック

Readingと同じで、「キーワードテクニック」が大切です。同じ言葉を言い換えた言葉が答えになることが多いので、先に問題文を読んである程度答えを予測しましょう。

次の次の質問も頭に入れておく

Listeningは、問題文の順番で回答可能となるように、音声が流れます。しかし、次の質問のみに集中していると、仮にその答えを聞き逃した場合、いつまでもその答えを探し続けてsessionが終了してしまう、といった悲劇的な状況になりかねません。

そのような状況を回避するため、次の質問だけでなく、その次の質問まで心に留めながら音声を聞くと良いでしょう。

Multiple choice questions

複数の選択肢から解答を選ぶ形式の時は、音声が流れる前にそれぞれの選択肢から1, 2つのキーワードに下線を引きましょう。そうすることによって、それぞれの選択肢の相違点に注意しながら音声を聞くことができます。

まとめ

前述の通り、私は英語の中でも特にlistening能力が特に欠けた純粋な日本人でした。冗談抜きで0点からのスタートとなりましたが、スコア 7.5まで上げることができました。ここで述べましたが、WritingやSpeakingと異なり、readingやlisteningは対策すれば確実に、そして簡単に点数アップが狙えるsectionです。All sectionsではなくoverallのスコアが必要な人は、是非ともreadingやlisteningでスコアを稼いでおきたいところです。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] 初めて自宅で受けたlisteningが0点、初めて受験した際のoverallが6であったことを考えると、それなりに改善したのではないかと思っています。 勉強してわかったのは、やみくもに英語に触れててもダメだということ。 所詮は試験なので、勉強と試験対策が必要です。 ABOUT ME 木村聡 福岡県の研修病院で初期研修修了後、大学に入局。米国オハイオ州に臨床研究で留学するも、知識の欠如を痛感。ハーバード公衆衛生大学院に進学し、MPHを取得。マサチューセッツ工科大学メンバーとの共同研究などに関与。 日本で麻酔・集中治療医として働いた後、オーストラリアで臨床留学も経験。 乗り越える壁を見つけ続けることは、なかなか簡単ではありませんよね。アラフォー目前、様々な壁にぶち当たり、それなりに多くの経験をしてきました。私の挑戦や経験・知識、失敗談などが、他の誰かの刺激になり、役に立つことを切に願っています。 プロフィールをもっと詳しく見る スポンサーリンク […]

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