オフィスアワー

みなさん、オフィスアワーってご存知ですか?ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)に留学中、非常にありがたいシステムだと感じたオフィスアワーについて書き記したいと思います。

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オフィスアワー(Office hour)とは

日本語のサイトでは、「オフィスアワーとは、教員やが学生からの質問や相談に応じるために設けている時間」というように説明されていることが多いようです。アメリカでは、この「教員が」というところが異なりますが、それについては後述します。

通常term(秋・春)では、一つのクラスを受講すると、一週間に2回講義を受けることになります。そして、講義や宿題でわからないことがあった場合に(講義とは別に)質問する場、それがオフィスアワーです。

クラスによってその頻度は異なりますが、多い場合は毎日、少なくても週に3~4回のオフィスアワーが開かれます。一回あたりの時間は約1時間。

教授も、オフィスアワーを担当します。講義室や自分の部屋のドアをopenにし、オフィスアワーの時間はそこで学生が来るのを待っています。

結構これは衝撃的でした。ハーバードの名高い教授であっても、1時間ただひたすら学生を待っているのです。たくさん学生が来る日もあれば、来ない日もあります。それでも、オフィスアワーの時間はずっとそこで待っているんです。

ハーバードの教授が持つ、個々の研究だけでなく学生教育に対する高い意識とプライドみたいなものを感じました。

担当は教師だけではない

アメリカでは、オフィスアワーを行うのは教授だけではありません。その学校に所属しているPhDの学生が行うこともあります。彼らはTeaching Assistant (TA)と呼ばれ、それぞれの講義の手助けを行います。

ちなみに、TAは給料をもらえます。それぞれのクラスによってその金額は異なるようです。オフィスアワーの他にも、宿題の採点などで教授をサポートします。

週1~2回が教授担当、週3~4回がTA担当といった感じでしょうか。

学生で大丈夫なの?と思われるかもしれません。安心してください。ココで述べたように、PhDの学生はレベルが非常に高く、正直「コイツら教授か?」と思うくらい何でも答えられます。基本的に講義にも参加してますが、時には教授がTAに聞いてTAが答える、といった光景も何度か目にしました。

オフィスアワーの有用性

このオフィスアワー、言わずもかな、とても有用です。講義で聞きそびれた質問や、宿題をやっていて抱いた疑問、その他何でも答えてくれます。ほぼ毎日誰かしらがオフィスアワーをしてくれているので、疑問を持った際にわざわざ数日モヤモヤしながら待つ必要もありません。講義以外の質問もokayです。自分の進路の相談など、何でも話してくれます。

私のような英語が苦手な日本人は、講義中にみんなの前で質問することに躊躇するかもしれません。そんな人でも、office hourは少人数、もしくは1対1なので、とても質問しやすいです。

講義中の質問も、慣れればそんなに大したことではなくなります。何十年もnon-nativeを相手にしてきた教授にとって、質問がわかりにくい、英語が聞き取りにくいなど、日常茶飯事です。それでも丁寧に拾ってくれますのでご安心を。

まとめ

教授やTAが、オフィスアワーのために準備をし、貴重な時間を学生のみのために割く時間を設け、こんなに真摯に学生の質問に答えるオフィスアワー、ぜひ活用してください。

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