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医療統計と疫学
線形回帰分析〜その6:モデルの作り方
前回の記事で、regression modelに入れるべき変数の選び方の基本が理解できたと思います。今回は、因果推論におけるモデル(「予測モデル」を作りたい訳ではないので注意してください)の作り方を解説します。 因果推論についてはこちらを参照していただき... -
MIT
医療界のビッグデータ:MIMIC
病院内には、今まで解析されずに埋もれてしまっていた大量のデータ(ビッグデータ)が存在します。それらをデータベースとして蓄積し、機械学習で解析することで新しい発見を探そうという試みは、医療界においても旬なトレンドです。 アメリカのマサチュー... -
アメリカ医療事情
少し変だよ(?)日本人
アメリカには、臨床医として働くことを夢みて、世界各国の医師が集まってきます。私も留学中、様々な外国人医師と出会う機会がありました。そんな彼らが、同じく臨床医としてアメリカで働く日本人医師の「ある行動」が理解できないようでした。それは、 ア... -
USMLE
Step 2 CSのchallenging questions〜その②
前回は、病歴聴取中のchallenging questionsの解答例(対処例)をシェアさせていただきました。CSでは、病歴聴取・診察後に、可能性のある診断名を伝えなければなりませんが、その際にも患者からchallenging questionsが聞かれることがあります。今回は、p... -
オーストラリア臨床留学の手続き
Visa 407の申請手続き〜その②
Visa 407(training visa)を得るための最後のステップ(Stage 4)として、Department of Home Affairsという組織(団体)に書類を申請しなければなりません。このstageに到達するにはstage1〜stage 3までを完了している必要がありますので、未だの方はこ... -
つぶやき
臨床と研究の両立は必要か
最近、「臨床と研究、どちらを選ぼうか悩んでいる」「両立するのは無理なのか」といった悩みを聞くことが増えました。私自身も同様の悩みを抱いていましたし、正直、今も解決できていません。もはや、永遠のテーマではないでしょうか。 私はこれまで、研究... -
アメリカ医療事情
米国臨床医の階級
アメリカで活躍している医師と会話をする際、その臨床医としての階級(ポジション)を理解することは、会話をスムーズにする上でとても重要です。そこで今回は、そのアメリカの臨床医の階級を、日本のそれと比較しながら解説したいと思います。 【3つの階... -
USMLE
30歳からのUSMLE
前回記事にしたように、私は医師5年目になって初めて海外留学というものに興味を持ち、そこから初めてUSMLEの勉強を始めました。USMLEを受験した人の多くが学生の頃から何かしらの対策をしているのに対し、私は30歳を過ぎて勉強を開始しました。 月10回以... -
USMLE
Step 2 CSのchallenging questions〜その①
USMLE Step 2 CSでは、challenging questionsといって、患者役がわざとこちらを困らせるような質問をしたり態度をとったりすることによって、こちらの対応力を評価することがあります。私のような英語が苦手な日本人にとっては、臨機応変に対応することが... -
USMLE
USMLEを受験しようと思うまで
海外に全く興味のなかった私ですが、本ブログを見ていただければわかるように、今となっては日本と海外を行き来するようになってしまいました。遅いながらに何故USMLEや海外留学に興味を持ち始めたのかを、そもそものきっかけを書き記したいと思います。 ...