-
オーストラリア臨床留学の手続き
Visa 407の申請手続き〜その②
Visa 407(training visa)を得るための最後のステップ(Stage 4)として、Department of Home Affairsという組織(団体)に書類を申請しなければなりません。このstageに到達するにはstage1〜stage 3までを完了している必要がありますので、未だの方はこ... -
つぶやき
臨床と研究の両立は必要か
最近、「臨床と研究、どちらを選ぼうか悩んでいる」「両立するのは無理なのか」といった悩みを聞くことが増えました。私自身も同様の悩みを抱いていましたし、正直、今も解決できていません。もはや、永遠のテーマではないでしょうか。 私はこれまで、研究... -
アメリカ医療事情
米国臨床医の階級
アメリカで活躍している医師と会話をする際、その臨床医としての階級(ポジション)を理解することは、会話をスムーズにする上でとても重要です。そこで今回は、そのアメリカの臨床医の階級を、日本のそれと比較しながら解説したいと思います。 【3つの階... -
USMLE
30歳からのUSMLE
前回記事にしたように、私は医師5年目になって初めて海外留学というものに興味を持ち、そこから初めてUSMLEの勉強を始めました。USMLEを受験した人の多くが学生の頃から何かしらの対策をしているのに対し、私は30歳を過ぎて勉強を開始しました。 月10回以... -
USMLE
Step 2 CSのchallenging questions〜その①
USMLE Step 2 CSでは、challenging questionsといって、患者役がわざとこちらを困らせるような質問をしたり態度をとったりすることによって、こちらの対応力を評価することがあります。私のような英語が苦手な日本人にとっては、臨機応変に対応することが... -
USMLE
USMLEを受験しようと思うまで
海外に全く興味のなかった私ですが、本ブログを見ていただければわかるように、今となっては日本と海外を行き来するようになってしまいました。遅いながらに何故USMLEや海外留学に興味を持ち始めたのかを、そもそものきっかけを書き記したいと思います。 ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
ファロー四徴症の麻酔管理
以下、基本的にはファロー四徴症の根治術を念頭に、麻酔科医が把握すべき事項や麻酔管理について解説します。 【解剖・分類】 「大きなVSD」、「右室流出路狭窄」、「大動脈の右室流出路騎乗」、「右室肥大」の四徴を持つことから、ファロー四徴症(Tetral... -
医療統計と疫学
多変量解析とVIF
多重共線性(multi-collinearity)を評価するための指標として、tolerance(トレランス)やVariance Inflation Factor(VIF)を使うことがあります。みなさんも、多変量解析を行なった際「VIFが高い場合にその変数をmodelから除きなさい」と教えてもらった... -
医療統計と疫学
線形回帰分析〜その5:必要な変数、不要な変数
因果推論におけるregression modelの作るには、どのような変数をmodelに入れ、どのような因子をmodelから外さなければならないのかを、知る必要があります。今回は、それぞれ入れるべき変数、外すべき変数について解説していきます。 因果推論ですので、X1... -
医療統計と疫学
線形回帰分析〜その4:第2の変数
これまでは、”simple linear regression”と称して、説明変数Xは一つだけ(X1)の場合を考えてきました。今回は、説明変数をもう一つ(X2)を加えます。目標は 1. X2を加えたmodelを解釈できる。 2. X2をmodelに加えることで、係数(β1)やそのvarianceがど...