2020年– date –
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つぶやき
臨床医と研究者の違い
以前、臨床と研究の狭間で悩んでいる医師を対象に、「臨床と研究の両立は必要か」と題し、両立することのメリットとデメリットについて記事を書きました。今回は、臨床と研究のどちらか一方を選択する上で、知っておいて損のない、両者の相違点について考... -
小児心臓麻酔〜各論〜
Brugada症候群と管理
以下、Brugada症候群(Brugada syndrome: BrS)の集中治療室での管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【遺伝性】 これまで様々な遺伝子変異(少なくとも23の遺伝子、300以上の変異型)が原因として見つかっている2)。... -
医療統計と疫学
メタ解析の基本と必須用語
久々の疫学系の話題ですね。今回はメタ解析(meta-analysis)で用いる基本的な言語や概念について解説しようと思います。ちなみに、最後にはmeta-analysisで必要な"r"のコードも付記しています。 【Effect measures(効果量の推定)】 メタ解析の目的 メタ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
動脈管開存症の周術期管理
以下、動脈管開存症(Patent ductus arteriosus: PDA)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 動脈管とは下行大動脈と肺動脈間を交通する血管であり、一般的には鎖骨下動脈よりも遠位の大動脈から... -
小児心臓麻酔〜各論〜
QT延長症候群の周術期管理
以下、QT延長症候群(Long QT syndrome: LQTS)の管理に関し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【原因】 QT延長症候群とは、その名の通り心電図上のQT間隔が延長し、torsades de pointes (TdP)やVT、VF、徐脈性不整脈を引き起こ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
文献レビュー:蘇生後の低体温療法
今回は、小児の心停止・蘇生後の低体温療法について、押さえておいた方が良い主な研究を紹介したいと思います。 【はじめに】 成人では、除細動の適応となるような目撃のある心停止に対して低体温療法による予後改善効果が示されてきました1,2)。また、新... -
RCHの臨床
留学と年齢
医師の留学といえば、大学院留学、臨床留学、研究留学の3つに大きく分けることができると思います。留学を目指している人は、それぞれの留学と年齢について考えることがあるのではないでしょうか。いつ留学すべきか。その答えは、「いつでも」可能ですし、... -
小児心臓麻酔〜各論〜
その他の単心室疾患
以下、単心室(Single ventricle)と呼ばれる疾患群について解説します。 左心低形成症候群と三尖弁閉鎖症に関しては、それぞれをご覧ください。 【Double inlet ventricle】 両心房が共通房室弁または別々の房室弁を介して一つの主心室と結合している。左... -
RCHの臨床
海外の電子カルテ
私が臨床医として働いた海外はオーストラリアだけですが、アメリカでも臨床研究などで電子カルテを使用してきました。そして、偶然ですが、オハイオ留学時代、ボストン留学時代、オーストラリア留学時代と、全て同じ電子カルテが採用されていました。 この... -
小児心臓麻酔〜各論〜
左心補助人工心臓(LVAD):Heartwareと周術期管理
以下、左心補助人工心臓(Left Venticular Assist Device: LVAD)の一つであるHeartwareの基本的な仕組みと周術期管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【はじめに】 左心補助人工心臓(Left Venticular Assist Device...