小児心臓麻酔〜各論〜– category –
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小児心臓麻酔〜各論〜
小児の挿管チューブと片肺換気
【小児の死腔】 小児の解剖学的死腔は大きく、麻酔回路の追加の死腔やコンプライアンスの高い蛇管は、有効な換気量を大きく減少させる。そのため、特に体格の小さな患児では適切な人工鼻や麻酔回路を使用する必要がある。 【カフありとカフなし】 成人では... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児心臓とマグネシウム
今回は、小児心臓血管外科患者に対する、マグネシウムに関する周術期管理について考えてみたいと思います。 【マグネシウムの総論】 生体内のマグネシウムの殆どは細胞内に存在し、細胞外に存在するマグネシウムは全体の1%以下しかない。細胞外のマグネシ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児のECMO〜各論〜
以下、小児のextracorporeal membrane oxygenation (ECMO)の各論として、単心室系の疾患に対するstage毎のECMOのstrategyや注意点について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します(総論については、『小児のECMO〜総論〜』をご覧ください)。... -
小児心臓麻酔〜各論〜
左冠動脈肺動脈起始症と周術期管理
以下、左冠動脈肺動脈起始症(Anomalous left coronary artery arising from the pulmonary artery: ALCAPA)の周術期管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 左冠動脈肺動脈起始症(Anomalous left coro... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児のECMO〜総論〜
以下、小児のextracorporeal membrane oxygenation (ECMO)について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項を解説します。 【はじめに】 下の図は、心疾患のある新生児に対しECMOを使用した症例数を、棒グラフで表したのもである。このように、新生児にお... -
小児心臓麻酔〜各論〜
大動脈弁下狭窄症の周術期管理
以下、大動脈弁下狭窄症(Subvalvular aortic stenosis: SubAS/SAS)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 大動脈弁下狭窄症は左室流出路内の狭窄(Left ventricular outflow tract obstruction:... -
小児心臓麻酔〜各論〜
文献レビュー:乳び胸とオクレオチド
乳び胸は、小児心臓手術後のマネージメントに苦慮する合併症の一つです。今回は、乳び胸に対して時に用いられるオクレオチドという薬剤のエビデンスについて調べたいと思います。 【はじめに】 乳び胸は、心臓血管外科術後の合併症として遭遇する疾患であ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
上室性頻拍(SVT)
以下、上室性頻拍(Supraventricular tachycardia: SVT)の管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【総論】 Tachyarrhythmiaは Supraventricular:atrial(心房性)とatrio-ventricular(AV nodeまたはAV node〜ヒス束分... -
小児心臓麻酔〜各論〜
大動脈弁上狭窄症の周術期管理
以下、大動脈弁上狭窄症(Supravalvular aortic stenosis)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 左室流出路狭窄の最も稀なタイプで、先天性心疾患の0.05%以下である1)。ただし、Williams-Beuren... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児集中治療室の薬剤希釈方法
オーストラリアのRoyal Children's Hospital (RCH)で頻用されている持続投与薬の希釈方法です。特に20〜30kg未満に対しては、新生児も含め以下のような希釈をPediatric Intensive Care (PICU)で使っています。 因みに、術中だけしか用いない薬であれば、異...