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RCHの臨床
Rapid response system
みなさん、Rapid Response System (RRS)はご存知でしょうか。急変の前兆を捉え早期に介入することで、院内心停止といった重篤有害事象を防ぐことを目的として海外で導入され、近年、日本でもその必要性が囁かれています。 研究レベルではその有効性に賛否... -
小児心臓麻酔〜各論〜
小児集中治療室の薬剤希釈方法
オーストラリアのRoyal Children's Hospital (RCH)で頻用されている持続投与薬の希釈方法です。特に20〜30kg未満に対しては、新生児も含め以下のような希釈をPediatric Intensive Care (PICU)で使っています。 因みに、術中だけしか用いない薬であれば、異... -
RCHの臨床
海外における小児の循環作動薬
先日、このブログを読んでくださっている先生から記事のリクエストがありました。それは、「小児における心血管作動薬の使用に関して、海外での実態が知りたい」というものでした。 心血管作動薬に関しては、それぞれの薬剤に関して(成人を含めると)様々... -
つぶやき
臨床医と研究者の違い
以前、臨床と研究の狭間で悩んでいる医師を対象に、「臨床と研究の両立は必要か」と題し、両立することのメリットとデメリットについて記事を書きました。今回は、臨床と研究のどちらか一方を選択する上で、知っておいて損のない、両者の相違点について考... -
小児心臓麻酔〜各論〜
Brugada症候群と管理
以下、Brugada症候群(Brugada syndrome: BrS)の集中治療室での管理について、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【遺伝性】 これまで様々な遺伝子変異(少なくとも23の遺伝子、300以上の変異型)が原因として見つかっている2)。... -
医療統計と疫学
メタ解析の基本と必須用語
久々の疫学系の話題ですね。今回はメタ解析(meta-analysis)で用いる基本的な言語や概念について解説しようと思います。ちなみに、最後にはmeta-analysisで必要な"r"のコードも付記しています。 【Effect measures(効果量の推定)】 メタ解析の目的 メタ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
動脈管開存症の周術期管理
以下、動脈管開存症(Patent ductus arteriosus: PDA)の周術期管理に際し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【解剖・分類】 動脈管とは下行大動脈と肺動脈間を交通する血管であり、一般的には鎖骨下動脈よりも遠位の大動脈から... -
小児心臓麻酔〜各論〜
QT延長症候群の周術期管理
以下、QT延長症候群(Long QT syndrome: LQTS)の管理に関し、麻酔科医・集中治療医が把握すべき事項について解説します。 【原因】 QT延長症候群とは、その名の通り心電図上のQT間隔が延長し、torsades de pointes (TdP)やVT、VF、徐脈性不整脈を引き起こ... -
小児心臓麻酔〜各論〜
文献レビュー:蘇生後の低体温療法
今回は、小児の心停止・蘇生後の低体温療法について、押さえておいた方が良い主な研究を紹介したいと思います。 【はじめに】 成人では、除細動の適応となるような目撃のある心停止に対して低体温療法による予後改善効果が示されてきました1,2)。また、新... -
RCHの臨床
留学と年齢
医師の留学といえば、大学院留学、臨床留学、研究留学の3つに大きく分けることができると思います。留学を目指している人は、それぞれの留学と年齢について考えることがあるのではないでしょうか。いつ留学すべきか。その答えは、「いつでも」可能ですし、...